ジェンダー平等が叫ばれて久しいですが、今まではただ漠然と「そりゃまあ、そうなったらいいんだろうな…ぐらいの受け止め方でした。
でも、先日おもしろい解釈の話を聞いて「なるほどな…」と思ったのでちょっと書いてみます。
ジェンダー平等はSDGsの目標の一つだが…
SDGsの5.では「ジェンダー平等を実現しよう」というのがあって、目標としては「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう」と書かれています。
そこでまず「ジェンダー平等」について理解を深めようとググってみたところ、次のような記述がありました。
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「ジェンダー平等」とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。
男性と女性は、身体のつくりは違いますが、平等です。
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なるほど、そうですか。そうですよね。
で、冒頭に書いた「おもしろい解釈」の話ですが、
西野亮廣さんの音声メディアの放送を聞いていたら、リスナーの、「男女平等」ではなく「男女公平」の具体例はなんですか?という質問に対して、西野さんがトイレの具体例を挙げたんですよね。
イベント会場などでお客さんが休憩時間にトイレに行くけど、女子トイレの方が男子トイレに比べて圧倒的に混み合っていて、下手したら休憩時間内にトイレを済ませられない人が何人もいる、と。
これを解消するためには女子トイレの広さや個室の数を男子トイレの3倍くらいにしないといけない。
それでやっと「男女公平」になるんじゃないか、と。
でも、ルール上それはできないことになっている。
それは“男女平等”に「トイレの数は20人に1個」と決められているから…。
男性と女性は身体のつくりは違いますが平等ですって言われても、違いを考慮した上でルール作りをしなかったらそういう「不公平」が生まれちゃうこともあるんだよなぁ、と。
実に皮肉な話ですね。
そもそも平等と公平ってどう違うの?
これもまたグーグル先生によりますと…
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平等とは、権利が一様であることを指します。
例えば、教育格差、男女格差などのテーマを扱う時には平等が重要な観点となります。
公平とは、ズルや不正がないことを指します。
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ということだそうです。
ズルや不正がないことが「公平」なんですね。
じゃあさっきのトイレの例でいうと、時間内にトイレに行き損ねた女性が「男子ばっかり早く済ませられてズルい!」とか言った場合、これは「不公平」に当たりますよね。笑
トイレは20人に1個と決まっていることで困ってるんだったら、そこは公平に変えたほうがよくないっすか?っていうのが西野氏の主張でした。
要は、男女に限らず“能力の違いを認める”ところから公平が始まるわけだし、能力に合わせてルールを変えるべきで、それが「公平」ということであり、そこまでやって初めて真の平等になるんじゃないの?ってことですよね。(ややこしいけどw)
男女差別や格差の点では日本はまだまだ後進国の部類だと思いますが、ただ目標を掲げるだけじゃなく、実現に向けて着実に動いて欲しいものですね。
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