世間の話題

石丸市長の都知事選挑戦で考えさせられたこと

広島県安芸高田市の石丸伸二市長が東京都知事選への立候補を表明しました。
石丸ウォッチャーの一人として、今回考えさせられたことを書きます。

石丸市長による“政治のエンタメ化”

彼は4年前、生まれ育った地元・安芸高田市で起きた“事件”をきっかけに、メガバンク勤務という安定した職を捨ててまで政治家に転身したという稀有な人です。

YouTubeをはじめとするSNSを駆使しながら地方自治体における行政や議会の実情、実態を世間に晒すことで、広く市民国民に政治への関心を高めてもらいたいという戦略は見事にハマったと思います。

事実、広島にも安芸高田にも無縁な僕も、わかりやすくハマった一人です。笑

まあもっとも、僕自身は若い頃から今日まで政治に対してそれなりに興味関心は持ってきました。
選挙権を持って以降、ほぼ全ての選挙で投票してきたはず、です。(サボった記憶がありません)

安芸高田市の場合は、市議会議員のほとんどが失礼ながらポンコツ揃いだったところに、超がつくほど優秀な市長が来ちゃったことで、そのギャップがあらわになった形の議会でのやりとりがやたら面白くなっちゃったというところ。

ここぞとばかりに金儲けのための切り抜き動画をYouTubeに上げる輩が何人も出てきて、同じような内容を取り上げているのに何度も試聴する羽目になるのですが、面白いので何度も見ちゃうんですよね。笑

これまで政治に無関心だった若い層も動画を見ているので、まさに石丸市長が言うところのいい意味での“政治のエンタメ化”が成功した形だと思いますね。

旧態依然でやってきた古参の議員にしてみれば、理屈で叶う相手じゃないことが分かりきっているので、揚げ足取りや言いがかりで対抗するしか手がないわけですが、市長も一貫してブレずに理路整然と言い返す様が小気味良いというか、まるでボケとツッコミの漫才のようです。
(熊鷹議員だけはボケてないけどねw)

石丸市長の凄いところとは

議会対応もそうですが、石丸さんの凄さというのは随所に感じていて、何よりあんなに弁が立つ人ってそう多くないですよね。
ご本人は前職でプレゼンテーション力を鍛えられたと言っていますが、質問を受けて少しでも言い淀む場面というのをほとんど見ません。
何を訊かれても即座に答えられるだけの知見なり準備がしっかりできているんでしょうね。
かと言って、堅物で融通が効かないタイプというわけでもなく、オンライン生配信では日本酒片手にお茶目な一面も見せている。

京大を出て一流企業に入り海外勤務まで経験という経歴だけを見ると絵に描いたようなエリート像を想像しますが、優秀で仕事も出来る人が、簡単に会社を辞めて地方の小さな町の市長になろうなんて普通は思わないわけですよね。(もったいない!)
いくら政治に興味があったとしても、ですよ。

故郷の町が今、沈みかけている。これは見過ごすことができない、だから自分がやるしかない——
この心意気が凄い!と、思うわけです。

地方自治体の首長ではやれることが限られるという理由から、今度の東京知事選への出馬を決めた石丸さんですが、賛否両論入り乱れてSNSが盛り上がっております。笑
それは石丸さん本人も歓迎していますね。
ただ、個人のことを批判なり色々言ってもらうのは構わないけれども、もっと大事な、20年後に1300万人も人口が減るという現実問題について議論しませんか?という…。



石丸市長に対する批判的意見について

石丸さんについて否定的な意見としては、まず、知名度が低い時点で当選は無理。
議会でのバトルの動画がバズっただけで、市長としての実績が見えない。
1期だけで投げ出して安芸高田の市民を見捨てるのか。
そもそも上野千鶴子推しでは話にならない。(笑)
東京の一極集中から多極分散のイミがわからない。(何をやりたいの?)
ネットで人気があっても投票行動には結びつかない。
知事選は知名度を上げたいだけで、どうせ国政か広島県知事狙いなんでしょ?
東京を舐めるな!
などなど…。

はっきり言って、どーでもいい!です。笑
人の粗探しをすることにしか興味がない人は放っときましょう。

残念ながら僕は都民じゃないので都知事選の投票権はありません。
ただ、石丸都知事になったら面白いし、彼ならやってくれるだろうなと思うだけです。
石丸伸二という政治家を信頼しているし、実力も認めているから。
正直、市長をもう1期やって欲しかった思いはあるけど、彼の思うタイミングがここしかなかったならしょうがないかな、とも思うし。

小池さんが都知事選に出たら、まあ、石丸さんは普通に負けるでしょう。
それは僕にも容易に想像できます。
だけどね、本当にそんなつまらない結果でいいの?ってこと。
どうせまた小池が勝つんでしょ、勝手にやってろ!で いいわけ?
71歳の婆さんが75歳まで知事を続ける中で、15年、20年先のことなんて考えますか?
今のことだってまともに考えてないのにw未来のことなんか1ミリも考えてないだろうよ。
(ご自分の老後は別にして)

政治の新しい潮流に期待

27歳の芦屋市長の高島さんや美濃加茂市長の藤井さんなど、地方の若い首長さんが頑張っているのは本当に頼もしく映ります。
石丸さん同様、彼らも希望の星ですね。

あまり若くはないけどw元明石市長の泉房穂さんも凄い政治家ですよね。
あの人の話を聞いているとこっちも元気になります。
「市民を味方につけたら勝ち」みたいなことを明確に言い切っているのが凄いと思います。
剛腕炸裂!って感じですね。

泉さんは「救民内閣樹立」を提唱しておられますが、あの人が言うと、本当に実現するかも、と思っちゃいます。
夢がありますね。(夢って言っちゃダメじゃん)
小選挙区制の選挙は一騎討ちにさえ持ち込めば一瞬で変わる、という話も説得力があります。
一騎討ちに持ち込むことが現状難しいというのはありつつも。

僕は昭和中期の生まれですが、自民党がずっと嫌いでした。
(だって、偉そうなだけじゃん)
自民系の候補者に投票したことは一度もありません。
でも、実際に政権を取るのはいつも自民党(2回を除き)で、「国民が選んだ結果だろ」と言われれば返す言葉がありませんね。

自民党は何十年も無策どころか国を沈ませる政策しかやっていないのに、今頃になって国民が自民ダメとか言っているのを見ると滑稽に思えます。
この先、重荷を背負わされるのは若者たちなのに、彼らが投票行動すらしないのも不思議です。
「わからない」「誰も教えてくれない」「興味がない」
その結果が「今」であり、待っているのは「悲惨な未来」です。

もちろん、野党がだらしないから期待できないっていうのはありますよ。
だけど、自民がダメだったら変えるしかないのも確か。
(都知事選も一緒ですね)
時代がどんどん変わっているのに、平然と旧態依然をやめない、というか考えを変える気もないんでしょうね、与党の老人や世襲議員らは。

だからです!(石丸さんの口癖w)
引退間近の爺さん婆さんじゃなく、未来を担う若い人たちに期待しましょうよ。
国政レベルが難しいなら、地方からでもいいと思います。
20代30代の首長や議員がどんどん出てもらって、未来志向の政治が広がっていくことを期待してやみません。



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