甲子園優勝予想の最新版です。
大会前の投稿「春選抜高校野球2023 優勝候補を予想してみたら…」では、ベスト8に残る8校を
智弁和歌山、山梨学院、専大松戸、広陵、大阪桐蔭、東海大菅生、報徳学園、仙台育英と予想していました。
このうち智弁和歌山が初戦で英明に敗れてしまったので、結果は作新学院の勝ち上がりとなっていますが、予想が外れたのはそこだけで、比較的順当に実力校が残っている印象ですね。
正直、これほど番狂わせの少ないセンバツというのはあまり記憶にないです。
強いて言えば、ベスト8に関東勢が4校残ったというあたりでしょうか。
3回戦の激闘を経て、今日（29日）の準々決勝の組み合わせは、
山梨学院 vs 作新学院、広陵 vs 専大松戸、
大阪桐蔭 vs 東海大菅生、報徳学園 vs 仙台育英
ということになりました。
前回の予想で、ベスト4に残るのは山梨学院、広陵、大阪桐蔭、仙台育英の４校としていましたが、果たして結果は・・・
3回戦の振り返り【優勝予想】
3回戦は、山梨学院 vs 光の7－1と仙台育英 vs 龍谷平安の6－1以外はいずれも接戦の好ゲームばかりでした。
個人的には2回戦で智弁和歌山に競り勝った英明（香川）が来ると思ったのですが、3回戦で作新学院が9回表に逆転2ランでシーソーゲームを制すというものすごい試合でしたね。
優勝候補の筆頭とみられている大阪桐蔭は、昨日の3回戦で能代松陽（秋田）の森岡投手の好投に苦しみました。
あわや金星献上かというところでしたが、そこはさすがの試合巧者というか、堅い守りに加え小技もできるという懐の深さを見せ、最後はエース前田悠伍投手がきっちり締めてスクイズによる1点を守りきりました。
あの勝負強さはさすがですね。
総合力で見たときに、8校の中でやはり気になるのは昨夏の覇者・仙台育英ということになります。
初戦（慶応戦）こそ僅差の戦いになりましたが、投手力が安定しているので大量失点が考えづらいのが強みですよね。
攻撃面でもガンガン攻めていく感じがあって、あの迫力にはどんな好投手でも気圧されるんじゃないかと。
優勝を予想する上で、やはり外せない2校が大阪桐蔭と仙台育英ということになりそうですが、順当に勝ち上がるとこの2校が準決勝であたることになり、ちょっともったいない気もしますね。笑
（と、この時点では思っていました。でも…）
準々決勝も熱戦に【優勝予想】
そんなこんなで、ここからは準々決勝の話に入っていきます。
第1試合、山梨学院 vs 作新学院は、意外にも大差の試合になりました。
山梨学院が3回ウラの猛攻で7点を奪い、林投手の出来を考えるとほぼ勝敗が決しましたね。
終わってみれば14安打12点の山梨学院が圧勝という結果に。
作新学院の川又投手はストライクが入らなくなり、少し気の毒でした。
もっと早いタイミングで替えてあげたかったところですが、チーム事情もあるのでそこはなんとも言えません。
続く第2試合、広陵 vs 専大松戸は、こちらも序盤2回ウラに広陵打線が猛攻を仕掛けて一挙6点を奪うという展開。
対する専大松戸は5回まで4安打1点と苦しんでいましたが、6回に4番吉田くんのホームランで1点返すと、2番手の渡邉 翼投手が踏ん張って味方の反撃を待つ、というところでしたが…、
やはり自力に勝る広陵打線が上回りましたね。
プロ注目の真鍋 慧(けいた)選手も、海星戦こそノーヒットに終わりましたが、さすがの力強いバッティングを見せていて将来が楽しみです。
第3試合、大阪桐蔭 vs 東海大菅生はこちらも東西対決になりました。
東海大菅生はエース日當(ひなた)投手を温存、対する大阪桐蔭は前の試合で1回と2/3しか投げていないエース前田投手の先発に。
こちらも第2試合と似たような展開になって、大阪桐蔭が3回に4点を奪って先制すると、エース前田投手が要所を締めるピッチング。
東海大菅生としてはリリーフで出た日當(ひなた)投手が追加点を防ぎながら反撃したいところだったと思いますが、やはり少々疲れが見えました。
それでも、体も大きいし三振も取れるので、こちらも将来が楽しみなピッチャーですね。
6回終わって6－1と大阪桐蔭がリード。
前田投手相手に3イニングで5点返すのはさすがにキビシイ・・・
結局、そのままのスコアで試合終了と相成りました。
前田投手は9回134球、無四球11奪三振の力投でした。
さすがです！
準々決勝の最後第4試合、報徳学園 vs 仙台育英は、報徳学園が初回2アウトからフォアボールと連打で効率よく2点を先制。
仙台育英は先発の仁田が2回の先頭バッターをヒットで出したところで早くもエースの高橋投手にスイッチ。
しかし、報徳学園はこの回も1点をもぎ取って3－0と試合を優位に進めます。
報徳学園先発の間木投手の好投の前になかなか反撃の糸口をつかめない仙台育英でしたが、6回にようやく間木投手の暴投振り逃げの間に1点を返します。
仙台育英は6回から3人目の湯田投手にスイッチ。
報徳学園も8回途中から3人目の今朝丸投手に替えて仙台育英の反撃をしのいでいきます。
そしてドラマは9回表 2アウトの後に待っていました。
代打・永田くんの当たりは平凡なセンターフライに見えて、仙台育英万事休す！と思われましたが、なんとこれが相手エラーで1点差。さらにランナー2塁、一打同点のチャンスになってしまいます。
ここで4番の齋藤 陽が見事三遊間を破ってついに同点！
信じられませんね。
こんなことってあるんですね。
延長10回表タイブレーク、仙台育英が1点を取ってついに逆転。
しかし・・・これでもまだドラマは終わっていませんでした。笑
今度は仙台育英がまさかの送球エラーでまたも同点に。
（これでおあいこですね 笑）
10回ウラ報徳学園がサヨナラのチャンス、今度こそ終止符を打つか。
それとも仙台育英の4人目・田中投手が同点でしのぐか—というところでしたが、最後は満塁から山増くんのサヨナラタイムリーでついに決着！。
正直、報徳学園が投打にこれほどいい野球をするとは思わなかったので、ある意味感動しました。
何か序盤から終始報徳ペースというか有利な流れでゲームが進んでいて、中でも仙台育英打線に流れを渡さなかった先発の間木投手のピッチングが素晴らしすぎましたね。
ヒリヒリする緊張の連続で素晴らしい試合でした。
というわけで、
ベスト4の顔ぶれは見事、予想的中！とはならず・・・苦笑
明後日の第2試合、大阪桐蔭の相手は報徳学園という、近畿勢同士の戦いということに。
結局…どこが優勝する？【優勝予想】
前回の投稿では「優勝は山梨学院」という大胆な予想をしました。
山梨学院が期待通りにベスト4に残ってくれたので、あながち的外れでもなかったな—と胸をなでおろしているところです。笑
とはいえ、広陵、大阪桐蔭、仙台育英のビッグスリーはやはり頭一つ抜けている印象があって、大阪桐蔭と仙台育英の準決勝カードを想定していたので、報徳学園が来たことで優勝予想が難しくなりました。笑
準決勝第1試合、山梨学院と広陵の対決は点の取り合いも予想されるわけですが、山梨学院は3試合を一人で投げてきたエースの林投手の出来がカギを握りますね。
林くんが打ち込まれた時に2番手ピッチャーがどうなのか・・・
そう考えると、広陵が打ち勝って決勝に進む—と考えるのが順当かもしれません。
（最初の優勝予想を捨てるんかい！笑）
ただ、仮に山梨学院が勝ったとして、林投手が決勝を戦う余力を残しているかどうかも気になるところなんですよねぇ…。
問題は一方の第2試合、大阪桐蔭と報徳学園の対決ですね。
当初の予想では仙台育英が来て、ここを制した方が決勝を制す—と思っていたのですが、報徳学園の今日の勢いを考えると大阪桐蔭の連覇も難しいような気がしてきました。
決勝で広陵の真鍋くんと大阪桐蔭の前田君の対決というのも見てみたかったところですが・・・
決勝はズバリ！ 広陵 vs 報徳学園の対決になり、広陵打線が爆発して春4度目の優勝！
（画像引用：yomiuri.co.jp）ということで・・・いかがでございましょうか。
（なんだかんだ言って、広陵は春に強いんですよ、はい）
ハズしてもなんの罰ゲームも用意していませんが、「つまんねぇ予想だな」とあざ笑ってやってください。
＜31日追記＞
はい、早速ハズしましたぁ。（恥ずっ）
広陵の写真まで載せちゃいましたが、第1試合は山梨学院の林くんが今日も好投、9回に集中打で一気に決めましたね。
8回までしびれるような投手戦で実に面白い試合でした。
山梨学院が初の決勝進出ということで、おめでとうございます！と言いたいです。
（最初の投稿の「山梨学院の優勝を予想」のままでよかったやん。まだわからんけど）
第2試合は大阪桐蔭が5点を先制し、報徳学園もすぐに2点を返すという序盤の攻防でした。
報徳学園は今日も2番手でマウンドに上がった間木投手が流れを呼び込みましたね。
飄々としていますが、何か“持ってる”選手ですね、彼は。
バッターとしてもボテボテの当たりがラッキーな内野安打になるしね。笑
ともあれ報徳学園の「勢い」は今日も健在で、明日の決勝は勢いに乗る両校の対決ということに。
山梨学院としては、ここまで5試合に登板しているエースの林くんが持ちこたえられるかどうかにかかってきましたが、さすがに厳しいんじゃないでしょうか。
打線がどこまで報徳学園の3投手を攻略できるかどうか、ですね。
報徳学園は、強肩強打のキャッチャー・堀くんを中心に相手に流れを渡さない勝負強さを見せているので、勢いそのままに優勝をかっさらうんじゃないでしょうか。
