フリートーク

ユーミンの「雨のステイション」で時が戻った件

こんにちは、「辛いもの平気自慢」をしたがる女子の気持ちは一生理解できそうもないキタムラフユトです。(そんなに偉いことなの?)

さて、いつものようにFMラジオを聴きながら仕事をしていたら、ユーミンさんの番組で「雨のステイション」が流れたんです。

思い出のアルバム

荒井由実さんが「ひこうき雲」や「あの日にかえりたい」で注目され始めた頃、僕は高校生でした。

3枚目のアルバム『COBALT HOUR(コバルト・アワー)』は初期の名盤として知られていますが、中学の頃から仲良しだった彼女がレコードを持っていて、彼女の部屋で二人でよく聴いたのを憶えています。


<A面>
1. COBALT HOUR
2. 卒業写真
3. 花紀行
4. 何もきかないで
5. ルージュの伝言
<B面>
1. 航海日誌
2. CHINESE SOUP
3. 少しだけ片想い
4. 雨のステイション
5. アフリカへ行きたい

いずれも名曲ぞろいですが、中でも特に「花紀行」や「雨のステイション」は好きでした。
曲はもちろんですが、歌詞もいいですね。

「雨のステイション」

新しい誰かのために
わたしなど 思い出さないで
声にさえもならなかった あのひと言を
季節は運んでく 時の彼方
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている

雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう

♪雨の〜 ステ〜イショ〜ン
のところに来ると、
♪雨の〜 えき〜
と歌って二人で笑うっていう、他愛のない遊びをやってました。(恥ずっ!)

不安定だった高校時代に

高校に入った頃は、クラスになかなか馴染めず一時は転校も考えたほどでした。
悪いのは心を開かない自分なんだけど、変に気後れして普通に喋れなかったんですね。
中学の時はクラス自体が明るい雰囲気だったので、空気の違いに戸惑ったというのもあります。

一緒にユーミンを聴いた彼女とは高校が分かれたのですが、僕はその後も未練たらしく連絡を取っていました。
そのうちに彼女の方が部活の先輩と付き合っているらしいことを知るのですが、それでもまだ、忘れようとはしませんでした。(なんて女々しい奴なんだ)

彼女は多分初恋の相手だったし、もちろん好きだったんでしょうが、後になって考えると、高校生活が楽しくないという心の穴を埋める形で彼女に依存していたのかもしれません。

彼女が部活の先輩とどうなったのか知りませんがw、僕がしつこく付きまとうので彼女もかわいそうだと思ったんでしょうか、高校の後半は休みになると彼女の家に押しかけてw入り浸っていたような気がします。
で、聴いていたのが「雨のステイション」。

もう思い出話もできない

卒業が近くなって、彼女が群馬の看護学校に行くことを告げられ、いよいよお別れだなと思いました。
でも多分、彼女は看護師にはならないんじゃないかと、うっすら思っていましたね。
(そういうタイプの女子じゃなかったからです)

案の定、看護学校は早々と辞めたそうです。笑

その後も、彼女が帰省した際に何度か会いましたが、風の便りに結婚したことを知り、最後に会ったのは30年ぐらい前のクラス会だったと思います。
男の子が二人いて、とても幸せそうでした。

そして5年ほど前、彼女が亡くなったことを知り、その時はさすがに動揺しました。
もう何十年も会っていなかったとはいえ、折に触れて彼女のことはよく思い出していたし、また会うことがあれば話してみたい気持ちもあったので。

彼女と過ごした日々を思うと恥ずかしいことの方が多かった気もしますが、そんな思い出話も永遠にできなくなってしまったわけで、そう考えると寂しいですね。

今日久々に「雨のステイション」を聴いていたら、高校時代に一瞬時が戻ったように感じました。

窓の外は雨でした。

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